生まれ: 199×.10.10
好き: BUMPとチョコレート
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あなたが微笑む夢を見た
あなたと歩く夢を見た
しあわせいろにそまった夢を見た
なのに、なのに、
どうしてこんなに悲しいの
もういない
あなた どこにも
ひどい吹雪の夜でした
2人がかくれている洞穴の外では、
大人たちがざんこくな戦いをしていました
そして、足をけがした彼に代わって
食料をさがしにいった彼女はそのまま、
彼がどんなに待ったって、帰ってきませんでした
それから長い年月がすぎました
けがをしていた少年は、りっぱに育ちました
そして、いつか自分の代わりに吹雪のなかに消えた、
あの少女のために戦おうと思ったのです
ざんこくな風景がよみがえりました
泣いている子ども、それらを抱きしめていのる母親、
そんなものあっという間にまっかっかです
うごかないひとたちは山になり、山になり、
そのうち神さまにとどくのではないだろうかと思ったほどです
そんな中、彼はとてもつよかった
体中についている紅いもようは、自分のものではありません
相手がだれかなんてそんなこと知りません
ただ、もういちど、彼女の笑顔がみたいと思っていました
そうしていつしか、地図からひとつの村がきえました
彼はひとりぼっちになりました
もうだれもうごきません、なんの音もしません
たたずむ彼もまた、生きているようにはみえませんでした
しんしんとふりしきる雪が彼をけしてしまいそうでした
雪がつもっているのに、あたりいちめん、白ではありません
みごとな紅い風景です
ですが、これが彼のもとめた世界だったのです
するとうしろで、雪をふみちらす音がしました
どうやらこちらに走ってきているようです
彼はゆっくりとふりかえり、なれた手つきで弓をかまえると
大きな木からそのかげが飛び出したしゅんかん、
矢をはなちました
矢は、わかい女の胸をみごとに射止めました
そのしゅんかん、彼の時間はとまりました
女がゆっくりとたおれるときの、
ほそくて長い髪、白い指、どこかを見つめるおおきなひとみ、
なにか言おうとしてひらきかけたくちびる、
かろうじて白い地面に紅い斑点もようをつけた、そのすがた。
すべて、彼にはみおぼえがあったのです。
すべて、彼がずっとさがしてきたものだったのです。
このひとは、俺になにをいおうとしたのだろう
このひとは、なにを想って走ってきたのだろう
まさか、どんなものより愛したひとに殺されるために、
はだしで冷たい雪のうえを走ってきたわけではないだろうに。
雪はしだいにひどい吹雪になりました
360度、なにもみえません、すべてまっしろです
そんなことも忘れてひざまづいていた彼は、
寒さでしびれた両手で、
まるで眠っているような女を抱きあげました
すると東のほうから、きいたことのある歌がきこえます
いつか、彼がはやり病におかされたとき、
ベッドの傍らで、彼女がずっと歌ってくれていた歌でした
夜がきて、朝がきて、また夜がきても、
彼の手をにぎりしめて、ずっと歌ってくれていた歌でした
彼は、ふらふらとその歌のするほうへ歩きはじめました
うえから刺さる雪のやいばが、
じょじょに、2人の体を白くそめていきます
そうして、女を抱いたままの彼のうしろすがたは、
白いカーテンの中にすいこまれてみえなくなりました
それはもう、ひとつの村をたったひとりで滅ぼした、
あの勇姿あるすがたではありませんでした
ひどい吹雪の夜でした
「 利 用 さ れ て い る ん だ よ 」
愛する君の白い胸にその深い傷を負わせたのは、
紛れも無く、僕だった
夢のなかで馬鹿みたいに大泣きした
そして目が覚めたら
頬にひとすじ涙が流れた
なんだか、とっても誇らしい気分だ
僕みたいなやつにもこんな感情があったのか
私は許して欲しいからあなたを許さない
けど
許せないなら笑顔なんていらないと思う
君の視線がほしくて見ていた
目が合った
君の視線がこわくて泣いた